オランダ バンザンテン社からのチューリップ生産状況について(4月7日付)

<2008年産 植付け状況>

昨年 秋の天候は良好で、ほとんどの生産者は良い条件で植え込みを終えています。
植込み後は適度な低温で雨は毎週ほどよく降っており、大雨などによる冠水などのダメージは見られません。よって発根はスムーズに伸張しているものと思われます。
12月には気温が下がり、1週間程寒気があり一部オランダの運河でスケートを楽しめたところもありました。
昨年と比べ今までの平均気温は1.4℃程低く、最低気温も-6.9℃と昨年の-5.3℃より低かったです。今日までの気温もおおむね低く推移しています。ちなみに昨夜は-2℃になっており生育スピードはきわめてゆっくりとなっています。
2月後半には暖かい日があったので少し進んだのかなと思いましたが、その後寒くなり生育ステージは平年並みとなっています。
先週オランダ植物防疫所からの連絡で日本ロット(Q,Free Japan Lot)の検査結果が入り
昨年より35%少ないロット数が、日本向ロットとして申請され受理されたそうです。
この少なくなった理由としては、次の2つの理由が考えられます。
一つは日本ロットを取得するのにかなりのコストがかかるという理由から申請を断念する生産者が増えたという事と、もう一つはバイラスなどの問題で検査不合格となってしまっている事が考えられます。
実際、B,K,Dの検査用グリーンハウスでの検査でもバイラス率が上がっているのを確認しています。
別表にてオランダの1月2月の気温と降雨量期間、日照時間をお知らせします。
また、オランダの球根圃場もご参照下さい。

1月

2月

①北オランダ地方(ブリザント地方)

クロッカスの畑

水仙の畑

チューリップ畑

②中部オランダ ヒレゴム

水仙の畑

チューリップ畑

③南オランダ ジーランド

チューリップ畑

チューリップ畑

チューリップ畑

チューリップ畑