(301) モンゴル日記(27)

モンゴル日記

【輸出植物の販売】

 鉢植え植物を空輸したが、インチョン空港に5日間も留め置かれたこと。けれど、それらの植物の大半が無事だったこと。これは述べた。それはひじょうに幸運だったと思う。

 その大きな理由は、まず現地の低温だったと考える。インチョンの気温は把握できなかったが、ソウルの5日間の気温は毎日インターネットで調べることができた。それによれば、期間中は1℃~18℃で推移した。毎日PCの画面を見ながら、現地の気温が上昇しないよう祈った。

 また、荷造りのやり方を工夫したことも良かったのだろう。そのうえ、荷受けをしたソヨーチ社側の対応も適切だった。こちらの指示どおりにやっておいてくれた。

 けれど、それらを収容した温室内は日中30℃前後にまで達していた。だから、シャクナゲの花が咲き出したのだ。そこで急きょソヨーチ社では、それらを同社のガーデンセンターで販売したらどうかと、渡航前から提案してきた。他の対処のしようがないから、それは了解した。それで モンゴル滞在2日目からBさんに手伝ってもらい、輸出した植物の販売をすることになった。

 写真はその時の一コマである。正面奥の人物がBさん。彼は簡単な商品説明を筆者から聞くと、巧みに販売トークに仕立て、よく売ってくれた。ただ困ったことに、店内も晴れた日には温度が上がる。だいたいモンゴルでは晴天が多く、曇天は少ない。降雨は珍しい。だから、シャクナゲは次から次へと咲いてきて、止まらなかった。

今回は高い授業料を払って、色んな事を勉強した。でも 日々好日、日々感謝。 (K.M)