(347) 神原神社古墳

モンゴル日記画像

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 出雲地方では古代があちこちに息づいている。出雲大社をはじめ、荒神谷遺跡やここ雲南市の加茂岩倉遺跡などなど。実感としても、道路沿いの案内板で遺跡の多いことに気づく。だから、いつか寄ってみたいとは考えていた。

 それで今回、筆者だけ名人の栽培場に足を踏み入れずに、別行動をとらせてもらった。すぐ近くの神原神社(かんばらじんじゃ)古墳を訪ねたのだ。その際に名人は、遠慮なく使いなさいと、ご自分の小型乗用車を貸してくださった。

 筆者がこの古墳に興味を抱いたのは、出土した銅鏡(下の写真 右下)が年号入りの三角縁神獣鏡で、卑弥呼との関係をうかがわせる説があること。それに他愛ないが、新潟市にも字は違うが、読みの同じ蒲原神社があるからだ。

 神社に行くと、移築された石室(上の写真)がりっぱに復元されていた。それは内寸で長さ5.8m,幅1m,深さ1.4m。目の前で見ると、りっぱで迫力もあるのだ。ところで もともとこの神社は、その古墳の上にあったという。それが昭和47年の河川改修にともない、現在の位置に移され、この古墳の発掘調査もその時なされたという。

 この石室の前に立ち、その被葬者に思いをはせていたら、荘厳で重たい空気が漂ってきた。それはしだいに足もとまで寄ってきて、両足を包み込んだ。そうして、足がしばらく動かなくなってしまった・・・。

はるかな歴史を出雲で感じて 日々好日、日々感謝。 (K.M)