この丸い実をはじめて見せられたとき、まず疑った。「これ植物?」。しかし、目を近づけ手に取ってみて、分かった。実に派手な色合いと模様なのだ。こりゃあ楽しそうな実だな。こんな風に、見る人を愉快にさせる果実を筆者はあまり知らない。和名でオキナワスズメウリ(別名:リュウキュウスズメウリ)というのだそうだ。
写真のように、赤茶色の球形に白い縦じまが入る。写真の下の方で光っているのは10円硬貨だから、果実の大きさは2,3㎝。はじめのうちは鮮やかな緑色をしているという。けれども、日が経つにつれて黄緑から薄茶色、そして写真のとおり、しだいに赤茶色に変化するらしい。ただし、白い筋は変わらない。
念のためにインターネットで検索した。すると、すでに色々とり上げられていた。こちらが知らなかっただけ、不勉強だったのだろう。やはりオモシロ果実といった扱いのようだ。
このオキナワスズメウリは、スズメウリやカラスウリとは別属の植物で、植物分類上はオキナワスズメウリ属という独自のグループ分けがなされている。注意点は一つ、実には毒が含まれているとのこと。
こうしたユニークな果実が植物世界に存在する理由は、やはり神様を引っ張り出して来るしかない。それにしても、神様がこれをお造りになったとき、酒でも入っていたのだろうか?
同じウリ科のスイカでも、ひょっとしたらこんなになるかも・・・ 日々好日、日々感謝。 (K.M)