(354) 朝の虹

朝の虹

 こんなにくっきりした虹に出くわすなんて、久しぶりだった。虹を見ると、なぜかうれしくなる。そのうえ、希望のような気持ちすら湧いてくる。しかし、最近は目にしたことがなかった。いや見ていたとしても、心に余裕がなく気にとめなかったのかも知れない。ただ今回は、筆者の始動前の朝に出現した虹であり、観賞する気持ちが生まれたのだろう。

 朝飯前のひと仕事と体操を終えて、事務所から自宅に戻るときだった。何気なく北西の空を見上げた・・・ンッ,虹?七色の帯がきれいにかかっていた。「ラッキー!!」。それからカメラをとりに事務所に走り、撮った写真がこれである。よく見たら、色彩は薄かったが、この外側にもう一本かかっていた。

 ところで、この虹はたちまち見えなくなった。筆者が発見してから消え去るまで、10分となかっただろう。やはり、秋の虹は短いのかなァ。

 若き日の 恋に似て消ゆ 秋の虹 (林 翔)

 さて数日後、ウランバートルの親友Bさんからうれしい連絡があった。気にかかっていたのだが、あちらで購入したマンションがやっと完成して、入居できることになったという。当初の予定から、3ヶ月遅れのことだ。わが合弁会社フジガーデンの温室は、8月着工でまもなく完成するというのに。ともあれ、この号が公開される12月上旬には、そこの住人になっていることだろう。

半年に 一度くらいは 見たい虹   日々好日、日々感謝。 (K.M)