(360) モンゴル日記(75)

モンゴル日記

モンゴル日記白樺

【 白タク 】

 ウランバートルをあちこち移動するには、自家用車がなければ、白タクに限る。今回、このことを実感した。ただし 現地の人が同伴で、という大前提がつく。写真上は、ある時 利用した白タクの車内である。

 今回の滞在では、マンション生活を始めることが目的の一つ、とすでに書いた。そのためには家財道具を買いそろえ、食料品なども求めなければならない。だから 専門店やデパート、食品スーパーには何度も出かけた。

 ただ今回はこれまでと状況が違った。いつもクルマ付きで通訳をつとめてくれた親友Bさんが、諸般の事情であまり動けなかったのだ。それで、彼のめいごさんTさんを派遣してくれた。彼女は実によく立ち働いてくれた。

 さて 白タクである。T嬢はクルマを運転しない。だから 筆者が移動する際には、いつも彼女がクルマを呼び止め、一緒に乗り込み、目的地に行ってくれた。多い日には、6,7回も利用した。

 道路の歩道に立ち、通っていく自動車に向かって、腕を上下する。これが、〝白タク求む〟のサイン。たいてい乗用車が止まってくれる。大きな道路なら、数分以内でキャッチできる。こんな風に、白タクが市民の足になっているようだ。

 なお写真下は、いつも通る遊園地内に植えられた白樺だ。この木も白タクも、すでにしっかりと根づいている。

白タクは、乗用車を運転する市民の手ごろなアルバイト?! 日々好日、日々感謝。 (K.M)