(410) モンゴル日記(125)

 

【北京だより ⑬】

 これも天壇公園での風景である。突如なんだ、と思われるかも知れないが、写真展が開かれていた。写真左はその中のひとつ、老成円熟の域に達したアメリカの俳優たちの姿である。左からモーガン・フリーマン,マイケル・ダグラス,ロバート・デ・ニーロ,ケヴィン・クライン。魅せられた作品のひとつだ。

 実はこれ、公園の園路沿いに展示された屋外写真展なのだ(写真右)。こうした催しをここで行うのは、それなりの意味があるのかも知れない。それはともかく、粋な企画だと思った。日本人は「反日」で除かれたのだろうか、10人ほどの写真家の作品が展示されていた。きっと名前の知られた各国のプロたちなのだろう。「こりゃ傑作!」「ウーン・・・」「味があるわなァ」といった作品が並べられていた。

 さまざまな写真が園路に面して立っていたが、日本のモノを被写体にしたものは1点だけあった。雪原に降りた二羽の丹頂を撮ったモノである。

 ところで この場所に来る直前、ビックリしたことがあった。園内を行き来する人々のなかに、後ろ姿が亡父にそっくりの人物を見つけたのだ!背格好・頭髪のぐあい、おまけに歩き方もよく似ていた。まさかと思って、さりげなくその人を追っかけてUターンをし、正面から確かめた。違った!違ってよかった。同じだったら、シャバが面倒になる?!

何があるか分からない天壇である。日々興味、日々津々。 (K.M)