(461) モンゴル日記(176)

【 婦人デー⑥ 】

 

 婦人デー当日は、ソヨーチ社では仕事を終えると恒例のパーティーが催される。今年も筆者はお呼ばれした。上の2枚は、事務所でそれが始まった場面だ。

 ソヨーチ社には女性たちが多い。事務員さんを含めれば、7割以上が女性だろう。ところで前号で書いたように、最近は職場において男性たちが女性たちに花を贈ることが定着している。ソヨーチでももちろんそうなのだ。ただし花は贈らないが、花を持たせるのだ。

 D社長は早くから婦人デーに、女性たちのための職場パーティーをやって来たらしい。ウランバートルの多くの事業所でそれをやり始める前から、彼はすでに行っていたようだ。こうした点などを見ても、パートナーのD社長は先見性があると思う。

 さてパーティーが始まると、冒頭に彼がスピーチをする。これは恒例だが、今年はその話の中に筆者からプレゼントが届けられたことに触れたらしい。実は前日、うちの社員T嬢からアドバイスを受けた。「今日のうちに、ワインとチョコレートを事務所に届けておくと喜ばれますよ」と。

 ところで、宴がすすんでからである。D社長が封筒のような包みを、女性たち一人一人に手渡しで与えはじめた。ご長男のB君に聞いたら、どうやら婦人デーのお小遣いを渡しているというのだ。「ほほゥ・・・」、彼にはこうした点がある。

D社長は経営者として興味深い人物ではある。日々好日、日々感謝。 (K.M)