(471) モンゴル日記(186)

【 プラグ苗の販売① 】

 

 合弁会社のパートナー=D社長はやり手である。以前にも書いたが、物事の実行力とそのスピードが大したものだ。今回ご紹介するガーデンセンターでのプラグ苗販売も、今のところ他社では行っていない。だから たぶんモンゴル初ということだろう。この戦略、D社長が企画・実施したものだ。

 2枚の写真とも、そのプラグ苗(セル苗)の店頭販売のようすである。これらは自社の農場で育てた苗だ。一年草草花で、写真左はマリーゴールド、右はパンジーである。

 次号で紹介するが、野菜のプラグ苗もやっている。もともとは野菜の方が先だった。やり出したのは一昨年から。こうしたプラグ苗販売は、日本では定着している。そして、日本での販売先は主に生産者だろう。けれど、このソヨーチ・ガーデンセンターでは一般消費者向けなのだ。

 この国では今のところ、草花でも野菜でも「生産者」と呼べる人々が育っていないように思える。気候の問題,市場の大きさや性格など様々な事情から、モンゴルで「生産者」が成立するのかどうか。その点からして分からない。だから D社長は、この企画をたぶん試験的にスタートさせたのだろう。

 幸い、売れ行きはこの時点(5月前半)では好調だったという。ただお客さんたちの行動を見ていると、ケース単位で買っていく人たちは稀なようだ。

とは言っても、D社長は優れた経営者だと思う。日々好日、日々感謝。 (K.M)