(590) モンゴル日記(305)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて53 】

北モンゴル最奥部を訪ねて53

北モンゴル最奥部を訪ねて53

 峠を越えたら湖が見えてきた。サガンヌール湖である。それは上の写真のように神秘的でさえあった。草原の悪路の果てに、こんなに美しい湖面が出現したのだ。それは感動的でさえあった!

 ところが,その湖岸に近づこうとしたら、下の写真のような「川」が現れた!そこでは上流のほう(右手)から勢いのある水が押し出してきていた。心配なのは深さがありそうなことだった!

 隊長Ba氏は手前でストップ。水面をじっくり眺めたあと,上流側に少し歩いて行き,戻って来た。次に足もとにあった小石を、流れの中ほどに投げ入れた。何のためだろう?

 その後 彼は自分に続くB氏に何か二言三言伝え、クルマに乗り込んだ。そして川に静かに進入していった。流れの中ほどまでは慎重に。とは言え,車体のほぼ半分は水没していた!!だが,そこを過ぎたら一気に向こう側に駆け上がった。さすが!しかし,クルマのタイヤからは水滴がしたたり落ちていた。

 次は筆者たちの番。「ええい,ままよ!! 」 筆者は助手席で両手両足を踏ん張った。いよいよ浸水だ。「ёИЗД  !!」 中ほどを過ぎたら、ドアのすき間から水が浸入して来るではないか!「おおっ!」  そこでB氏が叫ぶ、「ダイジョーブ!」、と渡りおえていた。

 下の写真は後走2台が川を渡るところだ。この後,もちろん彼らも無事こちら側に。ただ筆者たちのクルマの床には水が溜まっていた。 日々緊張、日々冷や汗。 (K.M)

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≪☆謹賀新年 今年もよろしく≫