(630) モンゴル日記(345)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて93 】

北モンゴル最奥部を訪ねて93

 釣り名人Ba氏は料理も得意だった。上の写真で包丁さばきを披露しているのが、その人。調理をしている魚は、テングス川で釣り上げたものらしい。それを,いつどこでどう処理したのかは分からなかった。

 けれど話を聞いていくと、そもそもBa氏が筆者のためにこの魚料理を作ってくれたという。毎日,肉料理では日本人は参るだろう。それで,この特別メニューをこしらえてくれたという。それを聞いて感激!それじゃあ不味くても,後で食あたりになっても,まずは箸をつけねば・・・。ところが不安は笑顔に変わった。美味だった。

 彼の持って来た調理道具は多種多様だった。包丁,ナイフ類に加えて、ペンチみたいな工具も使っていた。これは魚のトゲ抜き用ということで、上の写真で実際 使っている。なお参考までに書いておくが、食後に腹痛などはまったく起こさなかった。

 ところで下の写真である。夕方になってやって来たのは、また牛だと思っていた。ところがン?,目を凝らすとそうではないようだ。身体が牛っぽくない。だいいち体の毛がふさふさしているではないか。結論から言うと、若いヤクか,ヤクと牛の合いの子だろうと考えられた。

 ヤクと牛の交配種については,B氏から以前に聞いていたし、実際に見たこともある。どちらにしても手前の1頭はもちろん、奥の3頭も牛ではないようだった。

 日々牛、時々ヤク。 (K.M)