(632) モンゴル日記(347)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて95 】

 北モンゴル最奥部を訪ねて95

 上の写真、こりゃあんたの撮り損ねだろうと思われるかも知れません。(まァ,それは少なくないですが・・・)しかし,写真上部のやや右側に何かぼやけているモノが見えるでしょう?実はこれがバッタの飛行中の姿です。唯一の写真です。その撮影を何回も試みましたが,成功しませんでした!ですが、何とか偶然これだけ撮れたのです。この飛行バッタの姿、一見,小さなヘリコプターみたいにも見えますね。

 しかし,下の写真です。そうした飛行バッタも草原に着地せず、誤って着水することがあるようです。それは死を意味するでしょう。時間が経たないうちに、きっと魚のエサにでもなるでしょうから。これは上の写真のバッタと違いますが、たまたまシシケッド川方向に飛んで行ったバッタを追っかけて行ったら、偶然,撮れたものです。

 前に述べた「環境ポリスのおじさん」の話ではないですが、自然界にはそれを維持するために厳然たる原理が存在します。食物連鎖もそのひとつです。日々こうしたことがあちこちで起きていて、このダルハッド・バレーでも自然界の複雑な関係が成り立ち、維持されているのでしょう。

 この落ちバッタ、その後ゆっくりとシシケッド川を下っていきました。しばらくは浮いていましたが、100mも流れないうちに姿が消えていました。・・・哀れというも,なかなかおろかなり。

 日々学び、日々認識。 (K.M)