(642) モンゴル日記(357)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて105 】

北モンゴル最奥部を訪ねて105

 この日は暑かった。日中は間違いなく30℃は越していただろう。ただ湿度が低いので不快感はない。しかし,日差しはけっこう強い。時刻はもう夕方6時なのだが。

 さて洗濯後の散歩で、シシケッド川の岸辺を歩いていた。川風が気持ちよく感じられた。と,上流に向かっていくと、川で用事を足している家族らしき人たちに出くわした。たぶん筆者たちのツーリストキャンプの隣組?の一家だろう。彼らは夏場だけだろうが、ゲルを設営して遊牧生活を送っている。

 その父親と息子らしき男の子は、水着をはいて川の中に入っていた。また母親と娘らしい女の子は、岸辺で何か作業をしていたように見えた。母親の後ろにある白い容器はポリタンクのようだった。煮沸して飲料水としてでも使うのだろうか。

 散歩を終え、キャンプに戻る。そうしたら,親友B氏が「シャチョー,胃腸薬持ってませんか?」。頑健そのものの大男が、か細い声で問うてきた。それで,たまたま日本から持って来ていた漢方の胃腸薬を渡す。どうせ飲み過ぎだろう。幸い,翌朝には彼はシャキッとしていた。治ったようだった。

 さて下の写真。時刻は午後8時ころ。キャンプの小屋の陰で、ご覧のように黒い犬が横になっていた。彼は暑さには弱いらしく、筆者がそばに寄ってもほとんど反応を示さなかった。

 この後,いっとき強い風雨に見舞われた。日々夏日、でも日々変化。 (K.M)