(643) モンゴル日記(358)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて106 】

北モンゴル最奥部を訪ねて106

 乗馬体験の翌日、今度はB氏から山行きに誘われた。正確に言うと,上の写真のこの崖の山に挑戦するというのだ。もちろんロッククライミングで挑むわけではない。尾根のある方からアプローチするという。この断崖絶壁は周囲から眺めると直立していて、 取りつく島などなさそうに見える。けれど,南側には尾根が続いていることが分かる。それで前日に二人で踏査に行ったらしい。

 B氏によれば、どうやら南側からは簡単にアプローチができるというのだ。クルマでかなり近くまで行けるらしい。それにクルマから降りて歩いても、崖の頂上あたりまでは何分も掛からないという。なかなかよく下調べをしたようだ。

 それでJ氏のレクサスに乗せてもらい、朝キャンプを出発する。レクサスは岩混じりの上り斜面をズンズン進んだ。で,まもなく南尾根に取りついた。そうすると,そこからこの崖の内側がけっこう見渡せるのだ。写真下はクルマを降りて北側に向かって歩き出した二人だ。そして,先を行く彼らの行く手には石積みのような人工物?が広がっていた!こりゃ驚いた。

 この大規模な岩石の集積を目にし、やはり以前,博識のB氏が語ったように、これは城砦なのだろうか?・・・うーん。じっくり見ていると,そう思えてくる。こんな不自然な岩石の集積は、人の手が加わらないと形づくれないだろうから。

 日々小感動、日々チョイ驚き。 (K.M)