(647) モンゴル日記(362)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて110 】

北モンゴル最奥部を訪ねて110

 上の写真はここでのいわば記念写真。頼まれてB氏とJ氏のツーショットを撮った。二人の背景には、ちょうど流れ雲,草原,テングス川,そして国境の山々が入った。奥行きを感じさせ、筆者としてはピンボケもない良質な写真となった。

 この2人に、キャンプに残っているT氏を加えた3人は、もう数十年来の付き合いらしい。彼らはそもそも留学生仲間だった。3人は旧ソ連時代にモンゴルの国費留学生として、名門カザン大学に学ぶ。この大学は革命家レーニンが学んでいたことでも有名だったが、彼は結局,放校処分にあったらしい。レーニンとは全く関係ないが、実はB氏のきれいな奥さんもカザン大学留学生組だったようだ。なーるほど。

 それはともかく、この留学生仲間という絆は固いようだ。そして,モンゴルの色んな分野で彼らの仲間が活躍しているらしい。B氏のそうした友人たちに、筆者も何度か紹介された経験がある。

 さて下の写真だ。この城砦の低い草地には、この花があちこちで咲いていた。湿り気のある草むらで、突き出したように伸びていた。草丈は40,50㎝、おそらくシソ科のオドリコソウの仲間かと思われる。この花、この北モンゴルではあちこちで見かけた。日本種よりは大きいように感じる。前述したかも知れないが、シソ科植物は北モンゴルでは多く分布しているようだ。

 日々 仲間、日々 絆。 (K.M)