(663) モンゴル日記(378)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて126 】

 沼で目にした水生植物について引きつづき記す。上の写真の水草はちょっと調べたが、この写真だけでは結局分からずじまい。筆者の感覚でいうと、マツモに近い沈水植物かなァ。

 実はこれが岸から少し離れた所に漂っていた。それで何とか引き寄せようと、色々やってみたが,ダメ。ええい面倒だ!と,靴・靴下を脱ぎ散らかし、右手に切り枝を持ち、左足を水中に入れた。おおっ・・・ズブズブ こりゃ,ぬかる!膝まで潜って、慌てた!と,腿あたりで止まった。それですぐ,この”モ”を引き寄せた。

 そして下の写真である。恥ずかしながら,この植物が一体全体何だか分からない。今もって不明だ。長さは30~40㎝で、底に生えていたのではないと思う。これを見つけた時は興奮した。帰国してから、何冊かの水生植物図鑑にもあたってみた。が,該当植物がまったく見つからない。前号の葉の大きな水中葉と同様、日本の関係書には載っていないようだ。

 やはりヒルムシロ属かなァ・・・。前号で紹介した,葉脈のクッキリした水中葉の植物と何か関係があるのだろうか・・・。ジーっと見つめていたら、まるで超小型の宇宙船のようにも思えた。

 ところで腕時計をのぞいたら、5時。キャンプに戻る約束の時刻になっていた。すぐ帰らねば!遊びほうけていて、家に帰る時刻を忘れてしまった小学生のようだった。

 日々探究、日々童心。 (K.M)