(665) モンゴル日記(380)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて128 】

 ”牛の水牛化”を目の当たりにしていたら、カモメらしき鳥がやって来た。「おおっ」、それも撮ろうとしてあせった。その結果,こんなボケた写真!それはビックリしたからだ。水牛が現れるやら海鳥が現れるやら・・・。カモメらしき鳥が海からはるかに遠いこの地を飛んでいたのだ。(信濃川では河口からかなり上流でも海鳥が飛ぶのをたまに見る。しかしこんな内陸部で海鳥がいようとは?!鳥博士から話をお聞きするまで、半分信じられなかった。なお,こいつもあのセグロカモメらしかった。)

 ひょっとしてこのカモメも、牛が川の中にいるのを不思議に思ったのかもしれない。だから,あたりを行ったり来たりしたのカモメ?! それくらいのサプライズだった。こうした場面はひょっとしてモンゴルでも稀で、貴重な写真となるのではなかろうか?!と筆者が思ったほどだ。

 ところで,牛たちである。4,5頭が体格の良いボス?に従い、しだいに深い方へ進んで行った。しかし,彼らはちゃんとした判断力を持っていたようだ。いったん川の中ほどに向かったが、まもなく引き返してきた。そして,流れの緩やかな岸辺近くの淵で、体を水に浸けはじめた(下の写真)。とはいえ,そこが浅いわけではなく、完全に腹まで浸っていた。

 キャンプに戻り,この事件をB氏に報告しても、そっけない反応。でも異国人には 日々発見、日々驚き。 (K.M)