(666) モンゴル日記(381)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて129 】

 あの二つの川の合流場所から,ひとりでキャンプに戻ってきた。途中 牛の水浴びも眺めながら、無事に帰還。今宵がダルハッド・バレーで過ごす最後の夜となった。いつもながら7時頃だというのに、外はまだ明るい。ところで,戻って早々あの牛の行動についてB氏に報告し尋ねたら、「暑ければ牛も川に入るよ」と,驚きの反応は全く示さなかった。

 ところで上の写真は例の城砦だが、改めて眺めると迫力がある。景観としても,地質や歴史の点でも貴重だと思う。日本ならきっと名所旧跡になろう。でもこれが見納めとなるかも知れない。あすこの地を離れると思うせいか、ちょっと感傷的になっただろうか。

 さて下の写真は、夕食準備の1シーンだ。今回の夕食の調理人はBa氏。彼は料理の腕がいちばんと言われている。ひと通り準備は済んだようだ。が,まだ強い日差しを避けて、皆が日かげに逃げ込んでいる。ただ男性軍はアルコールがすでに入っていた。

 ところで,キャンプでは食事作りがいつもひと仕事だ。しかしB氏ら4人の間では,その担当調理者を事前に決めておく。そして誰でも気持ちよく引き受ける。また担当でない場合でも、他の人は様々な手伝いをする。これはどんな場合も変わらなかった。だから筆者も何度か経験をしていた。

 レンチンルフンブ村も今日が最後、明日は一路ウランバートルめざし♫ (とは,ならなかった?!)