(672) モンゴル日記(387)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて135 】

 サガンヌール湖は、その周囲の大半が草原か岩地のようだった。だから障害物がほとんど無く、近くならその湖面はたいていの場所から望めた。上の写真の通りである。

 そして,湖畔にはサガンヌール村があった。ここは来るとき最後にガソリンを入れた、最奥の燃料補給基地である。ところでこの日は村の大イベントの開催日で、運よくそれに出くわした。たまたま村のナーダム、つまりモンゴル夏祭りの真っ最中だったのだ。ナーダムはモンゴル正月と並ぶ、モンゴル最大のイベントで国全体が休暇に入る。そして期間中,モンゴルの大半の市町村では競馬やモンゴル相撲など,いくつかの伝統競技が行われるのだ。下の写真はその会場の一角である。

 「シャチョー、何か見たい?」、B氏が聞いてきた。「初めてだから見たいですよ」。それを受けて、B氏など男性陣が相談して次のような段取りとなった。「私たちはおなかが空いたので、会場の食堂に昼飯を食べに行きます。あなたはおなかの調子が良くないようだから、食べない方がいい。でも,あなたの分は買っておきます。その代わり,相撲でも弓でも見ていればいいですよ。競馬は時間がかかるから、最後までは見られないと思います。」という。

 そう,実をいうと、筆者の”大”問題は腹痛がらみだったのだ。それはさておき、初めてのナーダムだった!

 食には日々注意、たまに不注意?! (K.M)