(687) モンゴル日記(402)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて150 】

 上の写真だが、これも明らかにキク科植物である。ノコンギクかヨメナの仲間だろうか。この草原では多くはなかったが、所々に見られた。ただこの写真の花はもう終わり近づいていたようだ。

 そして下の写真。たびたび登場しているモンゴルのエーデルワイスだ。りっぱな株が2つ寄り添っていた。どちらも10輪近くは花を付けていた。これらが上の紫のノコンギク(ヨメナ?)の近くで咲いていたのだ。渋い組み合わせだが、このうす紫と白という花色のコントラストも悪くはない。

 ところで,思えばエーデルワイスも分類上はキク科である。大雑把に言えば、ノコンギクやヨメナと同じグループなのだ。和名でいうと、キク科ウスユキソウ属(Leontopodium属)である。なお日本にはこの仲間が7種ほど分布するようだ。

 ただ日本では”アルプスのエーデルワイス”は、セイヨウ ウスユキソウと呼ばれ、その学名はLeontopodium alpinumとされている。

 それに対して、たびたび登場するこのモンゴルのエーデルワイスに関して、モンゴル側の文献を調べていった。さらに参考までに日本語で書かれたモンゴルの牧畜に関する論文にも目を通した。そうして出てきたのが、Leontopodium campestreだった。モンゴル・ウスユキソウとでも呼べばよいのだろうか。

 日々キク科、日々聞くか。 (K.M)