(692) モンゴル日記(407)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて155 】

 写真上はこの草原で見つけたキキョウの仲間だろうと思う。群生はしていなかったが、所々にあった。中でもこれは背丈が低く、20cmもなかったと思う。しかし、花が横向きで花弁の長さが4,5cmはあった。草丈に比べると、花が大きいと感じた。それで撮影しておいたのだ。

 これは草原の窪地のような場所で、ひっそりと花を開いていた。周りにもぽつぽつとキキョウは咲いていたが、ひときわ花弁の長いこの株に目がいった。

 一方,下の写真はたまに出てくるランの仲間である。以前にも1,2回紹介したと記憶している。湿った日当たりのよい草原には、多くはないがたいてい生育している。群生などはせずにポツリ,ポツリと立ち上がっている。日本でいうと、ラン科の〇〇チドリといった種類の仲間ではないか、そうした推測は関係者からお聞きししていた。

 さてモンゴルにはラン科でも上記とは違う、アツモリソウ属(Cypripedium)の植物が数種類あるようだ。日本では最近,絶滅危惧種に指定されたようだが。とは言え,まだ一度もお目にかかってはいない。ただ,上記の何とかチドリと同様、モンゴルの薬用植物として挙げられてもいる。

 ところで,テントの中のモンゴルの人々は、まだ誰ひとり起きてこない様子。もう9時半を過ぎたというのに。

 日本人が早く起き過ぎるのか、モンゴル人が朝寝坊なのか。 (K.M)