(693) モンゴル日記(408)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて156 】

 ”思い出多き北モンゴルよ・・・また来るぞー”。上の写真は思わず惜別の念から、西の方を仰いだものだ。この風景を見納めにしたくない!

 さて10時を過ぎてから、モンゴル勢はようやく起きだしてきた。テントに寝ていた彼らは、昨夜遅くまで飲み食い喋り、そっしてたっぷり眠ったはずなのに。

 とは言え,彼らが”朝の用務”を済ませるまで、逆にテント周辺には近寄らないようにした。むしろ歩きまわって4時間になるが、野鳥の声を聞きながら花々を愛でるのは止めたくなかった。今朝,万歩計はすでに5,000歩以上。

 そんな時、「シャチョー、用事があるよー」。もちろんB氏の大声だ。それでテントに戻る。昨夜と同様、朝食用に火を使うのでタキギを探して来てほしいという。

 それにはきのう同様,若者たちもまた加わった。そのせいだろうタキギは短時間で集まった。朝食後にテントを撤収し、いよいよウランバートルに向けて出発するのだろう、と考えた。

 筆者は、遅くなってもみんな一緒にこの日のうちにウランバートルに戻るのだろう、漠然とそう思っていたのだ。しかしこれは結局,筆者の思い込みに過ぎなかった。

 下の写真はご覧のとおり、筆者たちのテントである。まだ2つ片付いていなかった。T氏一家とJ氏一家だった。まだ寝ている人がいるらしい。

 さらば花園,草原よ、今度はオキナグサ咲くときに。 (K.M)