(696) モンゴル日記(411)

【 北モンゴル最奥部を訪ねて159 】

 実は前日、ムルンで合流したT氏,J氏の両家族と再び別れ、結局 筆者とB氏はホテルに泊まった。それはフブスグル県の東隣ボルガン県のホットゴンドルとかいう町のホテルだった。一字違うが、何だか竜を煮たような名前だった。それはともかく,翌朝ウランバートルをめざしてそこを出発。

 まもなく道路の両側には大草原が広っがてきた。来るときに一度見ていたんだが・・・。フブスグル県のムルンとウランバートル間は同じ道路を通ったはず。だから左右の風景は逆になっているにせよ、同じ景色を目にしたのだろうが。しかし,来るときはあまり気にとめる余裕などなかったのかも知れない。とにかく飛ばせ飛ばせでムルンまで来たのだから。

 上の写真はそうした風景のひとつである。道路の縁にシソ科植物と思われる青紫と白の花が帯状に咲いていた。そして,その奥の方にはゲルが設置され、付近には放牧の家畜たちが見えた。はじめのうち路傍には前号で紹介した白花しか見えなかった。しかし,そのうち青紫の花も加わる。ちょっと埃っぽい景観だったが、悪くはなかった。そして,この帯状の群落はしばらく続いた。

 下の写真はその白い花の拡大写真である。なかなか立派なのだ。しかし筆者は知識が乏しいので、日本の野生種で連想するものは思い浮かばなかった。

 帰り道もなかなか面白し、帰り道もなかなか見るもの多し。 (K.M)