(20) 白い「白山」

越後白山

 近在の山の一つに白山がある。光栄にも、加賀白山と区別して越後白山と呼ばれることもあるという。その優美な山容は、新潟平野のあちこちから望むことができる。

 ところで駒ケ岳などと同様、全国に「白山」は少なくはないだろうと考えていた。それで今回、実際に資料を調べたところ、こう書いて“はくさん”と読ませる山は19もあった。これなら駒ケ岳より多い。北は岩手県から南は大分県まで、標高では171m(福岡県)から2702m(これはもちろん加賀白山)まで様々である。

 さて我が白山、標高は1012mで高い方から5番目だが、冒頭述べたように姿形が悪くない。頂上部も含め、なだらかな稜線を示し、コニーデほどではないが、おおむね左右対称である。しかも、どっしりとしている。晴天の時ならば、新潟市の中心部からでも認めることができる。

  ところで、この白山も信仰の山とされてきた。麓には名刹「慈光寺(じこうじ)」がある。そこはもともと、山岳信仰に起源があると考えられている。創建時期は不詳だが、再興は1400年代という。かつては曹洞宗越後国四ケ道場の一つでもあった。以前、本堂で外国人が座禅を組んでいる姿を見たこともある。参道の杉木立や伽藍建築も一見の価値があろう。

 この冬は本当に晴れ間が少ないが、そうした時にたまに拝める白山の雪景色も絵になる。“越後百山”にも数えられており、新潟では名山の一つであると思う。

日々好日、日々感謝  (E.O)

(19) 残雪のウォーキングロード

雪消えのウォーキングロード

 今月第二週から、外でのウォーキングを再開した。ほぼ1ヶ月ぶりだ。路側帯の雪もかなり減ってきたし、道端の路面もしだいに凍らなくなってきたからだ。

 早朝はまだ0℃前後だが、やはり外は気分が違う。肌寒いけれど、さわやかだ。朝の冷気に当たると、ちょっとは脳回路がシャキッとするようだ。周りはまだ銀世界が多いが、ちょっとした発見や驚きにも遭遇する。また、野鳥たちにも出会える。場所によっては雪原の中に、農道や畦の土色の線が現われてきた。これらの直線はしだいに平面に変わっていくことだろう。また再開後には、オナガの群れに2度も出くわした。

 屋外でのウォーキングを止めていた間は、配偶者の室内運動器具を借りて、家の中で昇降運動をやっていた。テレビを見ながらでも出来るので手軽であり、寒風や降雪に晒されることもない。しかし、しょせん屋内は屋内でしかない。刺激に乏しいし、五感をフルに働かすこともない。

 ふだんのウォーキングに利用するのは、地元の田舎道である。周囲には田んぼもあるが、園芸産地なのでビニールハウスや温室も立ち並んでいる。早朝なら、クルマも人もほとんど通らない。そうした田園地帯の道路を40分ほど往復するのだ。

 気持ちも春めいてきた。さあ、再び前向きに歩んで行こう・・・どうも、平凡な表現だなァ。(昨夜は痛飲しなかったせいだろうか・・・。)

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(18) オランダ人研修生は心もイケメンだった

オランダの研修生はイケメン 

 今月に入って、オランダの青年を当社で預かった。彼はS君といい、年齢は23歳で大学生である。インターンシップとして、日本を訪れた。そして、当社を皮切りに日本国内の数ヶ所で、4ヶ月間にわたって研修を重ねるという。

 実はS君、当社も取り引きのあるオランダの球根業者O社の、経営者一族のご子息である。 彼は身長185cmというから、あちらでは普通であろう。けれど、かすかに少年の面影を漂わせ、育ちの良さを感じさせるイケメンである。彼は2週間という短い間だったが、農場で鉢物の出荷やチューリップの栽培など、様々な作業に真剣に取り組んでくれた。またその合い間には、県内の切花産地にも赴いた。

 S君は英語は問題なく使いこなしたが、日本語は初めのうちはカタコトどろこか、カタくらいだった。「オハヨウゴザイマス」を含めて、数語しか話せなかったように思う。 しかし彼は、近所の叔母宅に滞在し、彼女になじんだせいか、あいさつの言葉の次に覚えたのは“オバチャン”だった。叔母は英語をあまり解さないし、日本語がほとんど分からないS君に、最初はだいぶ戸惑ったようだ。けれども、彼女は彼女なりにS君に誠実に対応してくれた。それに対して彼も、まわりの人たちに礼儀正しく接し、まるで良き日本人のような気遣いも示してくれた。それは叔母や筆者たちにも伝わってきた。

 S君は父上に教わったという箸の使い方も上手で、日本酒もなかなかイケる、本当に爽やかな青年だった。きっと今頃は、高知県でも暖かく迎えられていることだろう。彼の日本での滞在が、実り多きものになることを願っている。

(写真:休日に筆者が連れて行った県立植物園にて)

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(17) 樹霜

樹霜

 冷え込んだ朝に出現した、霜のアートだった。思わず「おおっ、きれいなもんだなあ!」と声を出してしまった。

 写した葉の樹木は、隣家のレッドロビン(ベニカナメモチ)である。だいぶ前、境界沿いに生垣として植えたものだ。緑葉あり、赤葉あり、黄葉あり、そこに霜による白い縁取りが入っている。一枚一枚の葉が鮮やかで、その上それらが色のハーモニーをなしている。背後の桜の枝々は落葉しており、霜が付いていても白っぽい棒切れのようで色気がない。それに対して、こちらの常緑葉の方がよほど艶っぽかった。

 気象には詳しくない。だから、これを目にした時は“樹氷ではないようだが・・・”くらいしか思わなかった。では、これは何という現象なのだろう。とりあえずインターネット検索で、何件かあたってみた。その結果、どうやら「樹霜(じゅそう)」というらしい。

 ところで、こんな風にちょっとしたモノに美しさを見出したり、身近なコトに心動かされたりするのは、なぜか痛飲した翌朝が多い。また、そんな時には比較的アタマも冴える。そして、こうした事は近ごろ少なくない。・・・やはり、飲み会が続いているせいだろうか。

日々好日、日々感謝。 (E.O)

 

(16) 猪と積雪

猪と積雪

 イノシシの習性について、筆者はこれまであまり知らなかった。しかし最近あちこちで、彼らの行動に関する興味深い“ある事”を耳にした。それはイノシシは体形上、積雪地にはなかなか進出できないという説である。つまりイノシシは足が短く、雪深い地域では行動しにくい。それで、餌を得るにも苦労する。だから、積雪地にはなかなか進出(北上)して来ない、というものである。

 この話、身近な所だけでなく、イノシシ被害が絶えない県外の山間の地でも耳にした。そうした場所で農業や花卉栽培を営む人たちからである。昨年だけでも岐阜県,兵庫県,岡山県の方々から聞いた。だから、どうやら信じるに足る説らしい、本当らしい。

 イノシシには悪いが、あの短足で雪の中で苦労する姿がすぐイメージできる。足が短いだけでなく、あの腹もつかえるだろう。なるほど、そうかも知れないなと思ってしまう。説得力があるのである。  ところで積雪地で雪が多く積もった場合には、こうした事も当てはまるのだろう。けれど積雪が少ない、あるいは無い場合には、彼らもしだいに入り込んで来るらしい。新潟県内で言えば、最近は県北部の村上市でも行動が確認されているとのこと。また、念のためにインターネットを調べてみたら、ウィキペディアにも彼らの積雪地苦手説と近年の積雪地進出については記されていた。

 しかしこの話、筆者のような短足・猪首の者には、イノシシに対して同情を禁じえないところもある。

日々好日、日々感謝。  (E.O) 

(15) 外は大雪、中は春本番

は大雪、中は花盛り チューリップ

 当社の中山農場(新潟市南区)で、チューリップの花が咲き始めた。それはオランダから入れる輸入球根の新品種を試験栽培しているものだ。目的はその花や栽培特性などをチェックするために行う。今回は全部で97品種も植え込んだ。これを実施するに当たっては、日頃から取り引きのあるオランダの球根業者4社からも協力を頂いた。

 温室内の気温は現在12℃前後に保っている。そのうち開花の早いグループの花(早生種)が色づき、蕾が開いてきた。屋外は昨年以上の大雪と寒さに見舞われているが、この一角だけはまさに一足お先どころか二足お先に春である。

 “フェラーリ”、“ピンクフロイド”、“ロージーヨーコ”などという品種名の花もある。日本の競走馬の名前の面白さ・多様さにも感心するが、チューリップの品種名も多種多様で、好印象や憧れを抱かせるものも少なくない。けれど、何でこの名前なのだろう?と思わせるものもたまにある。やはり、オランダ人と日本人の感性の違いも関係してくるのだろうか。(なお、この試験栽培の詳細は当社ホームページのWhat’s Newに載せています。)

花があれば、日々好日、日々感謝。  (E.O)