今月に入って、オランダの青年を当社で預かった。彼はS君といい、年齢は23歳で大学生である。インターンシップとして、日本を訪れた。そして、当社を皮切りに日本国内の数ヶ所で、4ヶ月間にわたって研修を重ねるという。
実はS君、当社も取り引きのあるオランダの球根業者O社の、経営者一族のご子息である。 彼は身長185cmというから、あちらでは普通であろう。けれど、かすかに少年の面影を漂わせ、育ちの良さを感じさせるイケメンである。彼は2週間という短い間だったが、農場で鉢物の出荷やチューリップの栽培など、様々な作業に真剣に取り組んでくれた。またその合い間には、県内の切花産地にも赴いた。
S君は英語は問題なく使いこなしたが、日本語は初めのうちはカタコトどろこか、カタくらいだった。「オハヨウゴザイマス」を含めて、数語しか話せなかったように思う。 しかし彼は、近所の叔母宅に滞在し、彼女になじんだせいか、あいさつの言葉の次に覚えたのは“オバチャン”だった。叔母は英語をあまり解さないし、日本語がほとんど分からないS君に、最初はだいぶ戸惑ったようだ。けれども、彼女は彼女なりにS君に誠実に対応してくれた。それに対して彼も、まわりの人たちに礼儀正しく接し、まるで良き日本人のような気遣いも示してくれた。それは叔母や筆者たちにも伝わってきた。
S君は父上に教わったという箸の使い方も上手で、日本酒もなかなかイケる、本当に爽やかな青年だった。きっと今頃は、高知県でも暖かく迎えられていることだろう。彼の日本での滞在が、実り多きものになることを願っている。
(写真:休日に筆者が連れて行った県立植物園にて)
日々好日、日々感謝。 (E.O)
