(24) 芽出し、再び

芽出し再び―スズランスイセン

 今年もまた芽を出してくれた。玄関前のスノーフレーク(スズランスイセン)である。植え付けてから、もう15年以上にはなると思う。丈夫な球根植物で、少しづつ増えてもくる。春になると間違いなく芽を出し、やがて名前の通りスズランに似た白い花を付ける。

 植物が我々に伝えてくれるのは、その美しさだけではない。こうした確かな営みであり、敬服すべき力強さである。

生命(いのち)、そして希望。 (E.O)

(23) 生き抜く

フキノトウ

 今年も芽を吹いてくれたフキノトウである。朝のウォーキングでは必ず目にする。生えている場所は畑でもないし、畦道でもない。水路の端で、どっこい根づいているのだ。2年続きの大雪にも、昨年の夏の猛暑や酷い乾燥にも耐えてきた。時には大水にも遭遇したが、その濁流も凌いだ。

 写真は気温が氷点下になった今朝の姿である。氷結や降雪をものともせず、しっかり踏ん張っている。春が深まってくれば、きっと力強い株立ちになるだろう。 

生命(いのち)、そして希望。 (E.O) 

(22) 鉢を寝せる

鉢を寝せる 

 当地では雪降り前に、生産者や業者が屋外に並べた鉢植えをわざと倒す。これは積雪による幹折れ・枝折れを防ぐためである。いわば雪国の産地の知恵である。この辺りでは普通、この作業を“鉢を寝せる”という。

 鉢を倒すとか、横にするとか言わないこの表現は、生産者の鉢植えを大切に扱う気持ち,植物に愛情を注いで育てる様子が伝わってくるようで、うれしい。

 筆者はもともとこの地で生まれ育ったわけではない。だから、この“鉢を寝せた”光景を30年前に初めて目にした時、「変なことをするもんだ、どうしてこんな事を?」と一瞬思った。けれども、生産者の説明を受けて、なるほどと感心したものだ。

 黒いポットに黒いトレー、そして寒の戻りによる降雪があり、写真はまるでモノクロみたいになってしまったが、ある種の美しさすら覚える。なお参考までに記すと、これらのポット植えの樹種はスモークツリーである。

 そろそろ寝せた鉢を起こす時期になって来た。しかし、今朝もまた白いものが降ってきてしまった・・・。

日々好日、日々感謝。  (E.O)

(21) 東京で見た2つの植物

東京で見た2つの植物

(その1) 《木本》 ■和名:トーキョー スカイツリー  ■科:デンパトウ科 ■学名:まだ付けられていない。しかし、間違いなく1属1種と思われる。 ■解説)現在も成長している超巨木で、樹高は今月中に634mに達する見込みである。たいへん注目されているが、まだ不明な点が多い。遠くから観察した印象では、針葉樹と思われる。しかし枝も葉も出ないようだし、花も付けないらしい。世界でこの1本だけなので、今から見学者が絶えない。いずれは国の天然記念物、というよりは国宝に指定される可能性はある。しかし、その前に世界遺産に登録されるかもしれないという。 

東京で見た2つの植物

(その2) 《草本》 ■和名:ニオイエビネ  ■科:ラン科 ■学名:Calanthe izu-insularis ■解説)今年の「世界らん展日本大賞 2011」に出展されたニオイエビネの交配種。品種名は“蒼穹”という。数年ぶりに行った同展には、多様な種類のランが数多く展示されていた。しかし自己主張が強く、いかにもランランした花より、このエビネに惹かれた。微かな香りを漂わせ、花色は写真と少し違うが、あえて表現すれば透明感のある青紫。なお、作出・展示者は日本エビネ園(愛媛県大洲市)と札に記されていた。まことに清楚で上品な姿であった。

日々好日、日々感謝。  (E.O)