(41) 白い花-その1

白い花2

 新潟産チューリップの新品種「桜小雪」である。県の園芸研究センターが約20年かけて作り出したものだ。一重咲きで、珍しい色変わりチューリップである。

 咲き始めは、白の花弁の先に細い赤紫の縁取りが出る(”糸覆輪”という。写真の状態)。その後、その縁取り部分がしだいに太くなり、しまいにはピンクと白の二色咲きのようになる。これが最大の特長であろう。オランダにもこうした色変わり品種があると聞くが、たぶん筆者はまだ見たことがないと思う。

 ♪・・・並んだ 並んだ 赤,白,黄色・・・と童謡にもあるように、チューリップの花色に関しては、もともとこれら3色を中心に品種改良されてきたように思われる。やがてそれらをベースに、赤・黄や赤・白など派手な二色咲きタイプも加わってきたのだろう。品種が多くなるのは良いのだが、近年は眺めていると目がチカチカするような花色が少なくない。

 チューリップの花は明朗で、散る美学を持っている。そのせいか、好きな花の一つではある。ただし、そうした目がチカチカするような品種が多いと、寂しく感じる。その点、「桜小町」は純白を基調にしており、どぎつくなく端麗な花色である。その上、時間の経過と共に上品な花色の変化が楽しめる。

 まだ生産量が少なく、残念ながら店頭に並ぶのはもう少し先になると思われる。その間、花ではないが、端麗な新潟県産の酒でも飲みながら楽しみに待って頂きたい。

花ありて酒もありなら、なお日々好日、日々感謝。 (E.O)