写真は上・下とも、タキイ種苗㈱の農場研修会の1コマだ。滋賀県湖南市(旧甲西町)にある同社の研究農場で、お得意様向けに催される事業である。
この日は好天に恵まれた。70haという広大な敷地のあちこちに野菜や花、それに資材まで展示されていた。
野菜類の多くは、栽培場所の一角で収穫された現物が並べられていた。一方、花卉類は農場西側のエリアで、開花調整されたものがきれいに陳列されていた。新タイプのパンジーやビオラ、矮性タイプの照葉ハボタンなど数多くの新商品が飾られていた。興味を引かれる植物も幾つかあった。
ところで三十数年前、筆者はこの研究農場に一時お世話になった。というのは、ここには園芸専門学校が併設されている。変則的ながら、そこの花卉科で勉強していたことがあるのだ。
当時たまたま京都の大学に在籍していたが、それは文科系学部だった。ところが、タキイさんのご好意でここに通わせて頂いた。大学の最終学年の年、週に4,5日早起きをして京都からここまでやって来た。当時の市電,JR,バスを乗り継ぎ、バス停からは徒歩で、片道全体で約1時間半かかった。
実習が大半だったが、その実習には二つのルールがあった。一つは休憩時以外の私語厳禁。いま一つは、農場で作業場所を移る際の駆け足移動である。長ければ1km前後の距離を、全速力で走るのである。これが辛くて、たいていビリだった。
勝手気ままに学生生活を送っていた人間が、突然 自衛隊に体験入隊させられたようなものだ。しかし、これが筆者にとっては後々ありがたい肥料になった。
若い時の苦労は買ってでもするもの!だった。 日々好日、日々感謝。 (E.O)

