(152) 1月のウランバートルで ⑨(終り)

スモッグの発生

 写真はザイサンの丘から撮影したウランバートルの西部方面である。以前にも書いたが、中央には金ぴかの仏様が立っている。また、そのずーっと奥には煙突から煙を上げる火力発電所がうっすらと見える。

 ウランバートルには火力発電所が4ヶ所ある。それらは全てモンゴル産の良質な石炭を燃料にしている。しかし良質とはいえ、それが主な原因となり冬はスモッグに見舞われることが多いらしい。親友B氏や飛行機で相席だったM嬢もそうした話をしていた。

 そのスモッグの発生には石炭火力の煤煙だけでなく、地形的・気候的条件も関わるらしい。ウランバートルは盆地で、風の出入りがもともと少ない。また年間を通じても、春先を除けば強風がほとんど吹かない。こうした点も影響しているという。気温も関係するのか、冬には度々現れるという。

 そう言われれば、滞在中はだいたい頭の上には青空が広がっていた。しかし、四方の空の低いゾーンが写真のように薄く霞んでいた。

 近年モンゴル経済はリーマンショック直後の2009年を除けば、実質経済成長率で毎年6%以上を達成している。’11年度は予測値で11%台と見られている。

 しかし日本でも高度経済成長期に経験したように、モンゴルもこうした公害をはじめとする様々な社会的問題にこれから直面することだろう。けれど、この国の人々はきっとそれらを乗り越えて行くに違いない。持ち前のバイタリティと楽天性を発揮しながら、そして未来につながる希望を失うことなく。

寒くとも学ぶこと多きモンゴルで  日々好日、日々感謝。 (E.O)