(221) ツバメの旅立ち

並んだツバメ

 つい最近まで、ツバメの動きが活発だった。数も多かった。天気が良い日の早朝には、事務所まわりでも多ければ20羽くらいが飛んできた。そして、架線や建物の外側の鋼管に並んで止まっていた。この周辺には巣は全くないのだが。

 ツバメは昔から益鳥として親しまれてきた。体は細めで均整がとれている。そうした体つきだからこそ、あの軽やかな身のこなしや、飛行スピードを保てるのだろう。見ていても気持ちがいい。スピードはふだん時速50km程度だが、最高時速は軽く100km以上は出すらしい。

 ところで、彼らはそろそろ南下を始めないのだろうか?猛暑が続くから、まだなのだろうか?・・・それで、いつもの鳥博士にいろいろ尋ねてみた。お話は以下の通りだった。

 まず、 南下はそろそろ時期だという。稲刈り頃から始まり、それがすっかり終わる頃にはほとんどのツバメが南下しているそうである。それは稲刈り中に飛び出してくる虫が目当てで、それを腹いっぱいに食べ、栄養を蓄えて南下に備えるのだそうだ。

 また 数多く集まるのは、今年巣立った雛を連れた家族がいるからだろう、ということだった。もしかしたら、写真の6羽も家族かも知れない。

 ところで、ツバメの名のついた植物は2つある。日本にも自生するツバメオモトというユリ科植物と、メキシコ原産のヒガンバナ科のツバメズイセンである。面白いことに、この二つの花はツバメという名を冠していながら、前者は白い可憐な花、後者は真っ赤なツバメに似た花を咲かす。

南方にたどり着くまで 日々飛翔、日々感謝。 (E.O)