(223) かもうり

かもうり

かもうり画像2

 切り口の直径24cm、長さが半身で21cm。二つ割りにしたものでも、ズシッと重かった。肥満のラグビーボールのようなこの巨大な果実は、「かもうり」と聞かされた。初めて耳にする名前だったが、親しい鉢物生産者の方がわざわざ8個も持ってきてくれた。

 おそらく「とうがん」の仲間だろう、と推測はした。けれど 念のため、それに興味もあったので、文献からインターネットまで調べてみた。それによれば、まず「とうがん」も「かもうり」も同じものと思われること。原産地は東南アジアなどだということ。また、呼称については「かもうり」の方が「とうがん」よりは古いという説もあった。また 現在では需要が少なく、特定の地域でしか作られていないようだ。インターネットで検索したら、能登や京都あたりの栽培が紹介されていた。

 ところで、この「かもうり」を持ってきてくれたYさんによれば、栽培は難しくはないらしい。それに今年のような猛暑や乾燥にも強いという。

 印象的だったのは、切り口からのぞく果実の内部である。神秘的ともいうべき構造なのだ。切り口から奥の方が、まるで白く輝くタテ穴洞窟のようで、六本の“わた”(あの繊維状のひも)はみずみずしく、その間にびっしりと種が並び詰まっていた。この様子がなかなか美しいのだ。

 また特筆したいのは、クジラ汁にこの「かもうり」を入れると、実にうまい。茄子を加えると、さらに美味しい。ぜひ、あのシーシェパードとかいう連中にも食わしてやりたいくらいだ。

猛暑の時でもうまいものがあれば 日々好日、日々感謝。 (E.O)