(243) 瓢湖(ひょうこ)②

瓢湖(ひょうこ)

瓢湖(ひょうこ)

 何十羽もの白鳥が、湖面から次々に飛び立つこの光景はなかなか見ごたえがある。下の写真がそれだ。離陸いや離水した白鳥たちは翼を大きくはばたかせながら、飛び立って行く。実に優美な姿なのだ。前回こうした場面を撮影できなかったので、次の日曜日 朝早くまた瓢湖を訪ねた。

 彼らの離水までの一連の動作も、興味深い。水中の両足と翼を連動させるのだろう、まず体を水面から持ち上げる。体が上がったら、足をばたつかせながら翼をバタバタさせながら、水面を走り出す。この姿はちょっと不格好だが、水しぶきと水音をあげながら助走するのだ。そして、「えいっ!」とばかりに体を浮かせる。(上の写真で左側の一羽が、助走の体勢をとり始めている。)

 彼らが離水する姿には、力強さすら感じる。そして いったん水面を離れると、大きな翼をゆったりとはばたかせながら空に舞い上がる。こうして彼らはグループごとに分かれて、何十羽がぶつかることなく、離水していく。数多くの羽音が伝わってくる。その情景は圧倒的で、見ていてもあきない。

 そして 、彼らは東側に弧を描きながら高度を上げていく。周りに何も障害物がなければ、直進するのだろう。しかし 瓢湖の周囲には、数軒の住宅と多くの樹木がぐるりと並んでいる。だから離水しても、直進するわけにはいかないのだという。白鳥は大型だから、ツバメのように高度を急に上げ下げできないのだ。彼らのこの飛び立つ姿を一度見たら、クセになるかも知れない。

ところで、なぜ人は翼を持たなかったのだろう。日々鳥日、日々飛翔。 (E.O)