(244) 瓢湖(ひょうこ)③

瓢湖(ひょうこ)

瓢湖(ひょうこ)

 瓢湖では白鳥以外にも、多くの種類の水鳥が見られる。とくにカモ類は多く、7種ほどいるようだ。説明板などにはマガモ,オナガガモ,ホシハジロ、ヒドリガモ,ミコアイサ,ハシビロガモ,キンクロハジロが紹介されている。また、その数も三万~五万羽という。彼らをよく見てみると、羽の模様がうっとりするほど美しいのもいる。

 ところで、もともと彼らは狩猟から逃れるために、この瓢湖に集まって来る。彼らにとって、ここは避難場所なのだ。いや、それ以上 だろう。エサの心配をする必要もないからだ。毎日 白鳥向けに餌付けのエサがまかれる。けれど、前述したように昼間は白鳥たちがいなくなる。だから まかれたエサは、大半は彼らの胃袋に入る。エサ取り競争はあるにしても、彼らにとってはまさに楽園と言えるのではないか。

 さらに 彼らのエサは、その餌付けのそれだけではない。昼間 訪れる観光客が投げ与える“水鳥のえさ”(1袋 100円で販売している)もある。だいたい白鳥が不在なので、がっかりしてすぐ帰るというお客さんは少ない。“水鳥のえさ”を買い求め、しょうがないけれどカモたちに向かってそれをまく。彼らは、カモたちがその水面のエサを求めて殺到する様子を面白がる。そうした人が少なくない。

 なお、写真(下)でカモたちがちょこんと体を休めているのは、餌付け用の桟橋である。そこに、こうして数十羽が止まっている。まだ、夢見のカモもいるようだ。

田んぼが積雪に蔽われると、白鳥も出かけていかない。こうなると、カモにとっては 日々緊張、日々競日。 (E.O)