【 エグ川にて~16 】
この野草も河原で見つけた。そして この花こそが今回のツアーで、筆者にとってはいちばん魅力的で印象深い花となった。結論から言うと、この植物はキンポウゲ科のオキナグサの仲間である。属名はPulsatilla。
この1本だけだったが、炎熱のなかでキリっと立っていた。釣り人たちが引き上げて来るのを待つ間、昼食も済まして時間ができた。それじゃあ植物観察!ということで、河原の地面を舐めるようにして歩きまわった。だから発見できたのだろう。ウッカリしていたら、この花色が辺りにゴロゴロしている青石に紛れて見逃すところだった。
花は一輪だけだったが、魅入られるような暗青色だった。日本のオキナグサは花色が暗い赤紫なのだが、これは違う。また日本種は花が下向きになるが、これはそうではなくやや上向きなのだ。
モンゴルでは今まで、この花を一度も見たことがなかった。けれど、これをきっかけに関係資料に広くあたってみた。その結果、モンゴルにはこのオキナグサの仲間が数種類あるらしい。それゆえ花色もいろいろあるようだ。さらに薬用植物としても用いられているとのこと。念のため帰国してから、わが植物の師匠O先生にお尋ねした。筆者のオキナグサという推測は外れてはいなかった。モンゴル北部で素晴らしい花に出会えたのだ!!
結果的には、長引いた試し釣りで時間をつくってくれた釣り人たちに感謝。 (K.M)

