(512) モンゴル日記(227)

【 エグ川にて~23 】

 

 引きつづき釣り師Kt君のことである。彼がグレーリングという珍しい魚を釣ったのだ。左・右ともその時の写真である。

 このエグ川にはレノック,タイメン,グレーリングという3種類の魚が生息している。これは以前,述べた。その中ではレノックが最もよく釣れる。筆者もT氏も、釣り上げたのは全てレノック。またタイメンは釣るのが難しいものの、それなりの仕掛けをすれば、場合によっては釣れる。けれど、グレーリングはめったに掛からないらしい。

 さて 彼は相変わらず釣果を上げていた。が、やはりレノックばかり。ところが 偶然グレーリングが掛かったのだ。そのとき彼は当りにすばやく反応し、糸を引き寄せた。「グレーリングかも知れませんね!」。彼は写真左のように、慎重に獲物を寄せた。それは予想どおりグレーリングだった。「おおーっ,だけど小さいね」と、筆者は何気なく口走ってしまった。

 「大きさはともかく、これは色が出ていないですね」。彼によれば、このグレーリングは体に赤やピンクの色が表れ、背びれも立派だという。でも このグレーリングはそうではなかった。時期などが関係するのだろうか。

 「レノックより華奢だから、すぐ逃がしましょう」と、彼は筆者が右の写真1枚しか撮っていないのに川に放流した。

彼はこの日の晩 下流に出かけ、とうとう夜中にタイメンを釣り上げた! 日々好日、日々感謝。 (K.M)