(526) モンゴル日記(241)

【 今年の春 ③ 】

 

 写真左は婦人デー向けの特設売り場だ。毎年ガーデンセンターの中ほどに開設される。昨年までは、わがフジガーデンを含む10社前後が出店していた。が、今年はようすが違った。出たのは数社だったらしい。(今年,筆者はこの時期に向こうに行っていないので、詳細が分からない。)

 だいたいガーデンセンターの社長D氏、つまりわが合弁会社のパートナーが、はじめのうち今年はこの特設売り場を作らないと言っていた。けれどギリギリになって、やはり実施する,と考えをひるがえした。それでようやく開設の運びとなった。

 そんな事情の最大の理由は、不景気で花が売れないことだ。その原因はやはり中国経済の不振である。そのことがモンゴル経済にも大きな影を落としているようだ。そもそもモンゴルの輸出先は70%以上が中国だという。この国の対中国向け輸出品としては石炭・銅などの鉱物資源があげられる。それらを調子の悪くなった中国の産業界が引き受けられないのだ。兆候は昨年からあった。端的だったのは、うちのショップの販売額である。去年の夏から売り上げがズズーッと落ちてきた。

 写真右はショップの売り棚のようすである。こちらには業務用冷蔵庫がないので、チューリップは開花にストップを掛けることができない。それで,とにかく色が出たものは並べるようにした。

いろんな工夫をして乗りきろう。 日々好日、日々感謝。 (K.M)

(525) モンゴル日記(240)

【 今年の春 ② 】

 

 3月8日の婦人デー前々日のフジガーデンの様子である。開店前の店内風景だ。以前にも書いたが、婦人デーというのは国の祝日で、多くの旧社会主義国で定着している。この日、男性がお世話になっている女性に花をプレゼントする習慣があるのだ。つまりダンナが嫁はんに、若い男性はガールフレンドに、あるいは息子が母親に花を贈る。最近のウランバートルでは、職場においてふつうの出来事になっている。つまり会社の男性たちが、その女性たちに花を贈るのだ。

 写真左はヒヤシンスとチューリップである。チューリップは「リーファンダーマーク」という品種。この赤・白という花色だと、モンゴルの人たちはまあ喜ぶようだ。クッキリ,ハッキリしているからだ。

 モンゴルの人たちは概して中間色は好まない。薄いピンクとか,クリーム色とかは受けない。また花形でいうと、6弁のチューリップ・チューリップしたものはいい。けれど、パーロット系などはほとんど売れない。これは既に経験済み。また,フリンジ系などもあまり好まれないだろう。ただし八重咲きは花色によってだが、そこそこ売れるように感じる。

 さて写真右はムスカリである。昨年,販売実験をしてみたが、もっとも代表的なムスカリ・アルメニアカムしか売れなかった。それで今年はそれしか置かなかった。

先例がないので、やはり試してみるしかない。でも 日々好日、日々感謝。 (K.M)

(524) モンゴル日記(239)

【 今年の春 ① 】

 

 

 エグ川関係の記述は先回で終わります。この号からは今年(2016年)の話題に切り替えます。

 さて写真左はモンゴルに輸出して、あちらで植え込んだ球根が目を出しはじめた場面である。手前がヒヤシンス,奥がチューリップだ。場所はパートナーの農場の越冬温室のなか。撮影日は2月22日である。

 -40℃になることもあるウランバートルの真冬でも、ここは0℃を下まわらない唯一の栽培施設である。本来ならばわがフジガーデンの自前温室で育てたかったのだが・・・。というのは,わが温室に暖房を入れると、暖房費が発生する。それが1月から5月までの5ヶ月間だと、日本円で十数万という金額に達する。だから,わがパートナーのD社長の考えで、今回はフジガーデンの温室は利用しないで、ここにした。

 しかし、この温室の最大の問題点はやはり気温だった。室温が25℃以上にも達するのだ。最低気温は3℃くらいだから、良しとしよう。しかし最高気温は、できれば15℃以下には保ちたい。しかし昼間は晴れの日が多い土地だから、窓を少しくらい開けておいても簡単に25℃以上にはなってしまう。それで今回は昼間、開けられる窓はぜんぶ開けっ放しにした。

 その結果、一応 写真右のような商品とはなった。2月末にオープンしたショップの棚に、とりあえず並べることはできたのだが・・・。

いろいろ起きるけれど 日々好日、日々感謝。 (K.M)

(523) モンゴル日記(238)

【 エグ川にて~34  (終わり) 】

 

 これがなぜエグ川と関係があるのか?よい質問ですね。

 実はこのレストランに行ったのは、今回のツアーのお礼を兼ねた打ち上げのためだった。つまり,筆者たちに5日間も付き合ってくれたモンゴルの4人を招いた夕食会だった。もちろん釣りの指導をしてくれたBa先生も一緒だった。ただし日本側は筆者だけだったが。

 たまたま,その会場がここだったのだ。その手配は親友B氏に頼んでおいた。それで彼は筆者の気持ちを察して、ここに決めてくれたのだろう。だいぶ日本食を口にしていないから、ここなら良いだろう、と。その心遣いがありがたかった。

 そこのメニューリストが左・右の写真だ。そのメニューひとつひとつが、なかなか面白い。表示のままに記すと、「サーモンまぐろ手巻きロール」,「渋谷ロール」,「爆弾ロール」,「かにかままき」,「土俵ロール」等々。さらには「キャタピラーロール」,「アラスカロール」,「ハリウッドロール」といったものまである。写真右は「ライオンキングロール」という巻きずしである。どんな味やろ?!

 その名前も日本語,英語,モンゴル語で記されていて一番下は値段である。とすると、日本のお客さんがメインターゲットなのだろうか。けれど,日本人らしき人はまったく来なかったが。

「ライオンキングロール」で、値段は日本円で約1,500円だった。日々好日、日々感謝。 (K.M)

(522) モンゴル日記(237)

【 エグ川にて~33 】

 

 この花も印象深いものだった。あの青いオキナグサ(505号で紹介済み)の次に、記憶に残る植物となった。優雅だけれど,派手さも持った花である。これがラン科植物である点も、忘れがたい理由かも知れない。

 とは言え,発見したきっかけはあまり優雅な話ではない。というのは、筆者は毎朝 誰よりも早く起き出し、少し薄暗いなかで朝のおつとめを果たしに出かけていた。つまりキャンプサイトからだいぶ離れた草原に、毎朝,野糞に行っていたのだ。そこで目にとまり、出会った花なのだ。草原でズボンを下げてしゃがみ、「ウーン!」と力む。と,すぐ近くにこの花が何本か立ち上がっていたこともある。ランに囲まれてフンをするのも悪いものではない。フンとランの出会いである?!

 これらはやや湿った草地の所々で、長い花穂を伸ばしていた。遠くから眺めていると、一見ヒヤシンスにも似た花が首を出しているのだ。赤い花の総状花序で、草丈は30cmくらいだったろうか。

 日本に戻ってから、わが植物の師匠O先生にお聞きした。その結果、日本でいうとハクサンチドリに近い種ではないか、と言われた。今回のツアーではじめて出会ったラン科植物である。日本のハクサンチドリはもう少し紫色が強いように思う。それに日本では高山植物の扱いをされているようだ。

ラン科植物はやはり独特な雰囲気を持っていて 日々好日、日々感謝。 (K.M)