(530) モンゴル日記(245)

【 今年の春 ⑦ 】

 

 写真はいずれも前号で触れた植物である。温室で1ヶ月前後にわたり栽培した商品を、ガーデンセンターのわがショップに並べたようすだ。写真左の手前は花が開きはじめたアザレアである。これは輸出試験も兼ねたもので、結果的には一鉢も落ちこぼれなく無事に届いた。

 けれども,温室でうまく育たなかったアザレアもあった。また,写真でも分かるように、こうして置かれたものの中にも枝枯れがある株もあった。また,用土のピートモスがプラ鉢に充分入れられてないものも目立つ。これは現地の栽培に携わる人たちに対して、筆者の指導が浸透していなかった結果だろうと思う。残念だが,もっと徹底しなければ・・・。

 ところで写真右は同様にツボミがふくらみ、開花を待つばかりのボケである。以前にも書いたことだが、この状態ではあまり売れない。モンゴルの消費者は、もう少し蕾が開かないと手を出さない。あるいは満開に近くないと、買って行く人が少ない。この点は日本の消費者とはっきり違う。

 さて売れ行きについては、婦人デー当日を含め3月6,7,8の3日間は悪くはなかった。問題はそれ以降だ!モンゴルの景気は依然として良くならない。いやむしろ、より悪くなっているように感じる。違う分野で日・蒙合弁事業に取り組んでいるN社も、営業成績が悪くなっているという。

4月の売上げ報告が気になるところだ。でも日々好日、日々感謝。 (K.M)

(529) モンゴル日記(244)

【 今年の春 ⑥ 】

 

 写真左は日本からの植物第二弾である。それがチンギスハーン空港の税関エリアに到着した。写真はその時のようすだ。これらの荷物の受取りを、現地社員のT嬢が一人でやってのける。これがそう簡単ではないのだが・・・。諸々の複雑な手続きと支払いを終えたうえで、やっと荷物を受け取ることができる。場合によっては3~4時間かかる時もある。

 けれど,彼女はこの一連の業務を、2度目からひとりでやっている。最初のときだけパートナーの会社のベテラン事務員さんに同行してもらい、荷受けをした。そのたった1回でマスターしたようだ。今は優秀な社員だと感謝している。

 ところで,もらい受けた荷物は箱数にして13個。中身は4種類で、ボケ,クルメツツジ,アザレア,ツクモヒバである。この中でもチューリップのあとに販売する商品として、ボケは毎年この時期に日本から輸入している。「ボンサイ,ボケ ボケ,ボンサイ」と言いながら、筆者も何度か店頭に立ったこともある。ボケはおかげ様でこれまでは良く売れてきた。

 写真右は税関で受け取った植物を農場の冬温室に搬入し、植え終えたところである。正面に見える緑色の小さい植物はツクモヒバだ。これは今回,試験的に輸入してみた。モンゴルのお客さんがどんな反応を示すか、これを見てみたいのだ。

ともあれ,今年フジガーデンはどんな売れ行きを示すだろうか?日々好日、日々感謝。 (K.M)

(528) モンゴル日記(243)

【 今年の春 ⑤ 】

 

 左・右の写真とも婦人デー当日のようすだ。左はショップ、右は特設売り場である。ショップではチューリップの赤・白品種「リーファンダーマーク」の手前に、真っ赤な花色の「レッドパワー」も店頭に置かれはじめた。

 うちの合弁会社がポット植えチューリップの販売をしたのは、どうやらウランバートルでは初の試みだったようだ。つまりモンゴルで初めてということ。それまでチューリップといえば、切り花しか販売されていなかった。ウランバートルを初訪問した2009年頃には、花屋にも当時のこのガーデンセンターにも、ポット植え・鉢植えのチューリップは無かった。

 そもそも,うちの社員T嬢が「ポット植えチューリップも素敵ですね」と、ひとこと口にしたのがヒントになった。だから,あちらでチューリップ栽培を始めたときから、切り花向けとポット向けに分けてスタートした。それでポット植えのチューリップは今や、当社の春の目玉商品のひとつとなっている。切り花向けのものは止めてはいないが、ここ2,3年は少なくしている。

 写真右は昼ころの人の少ない時に、こうして二人で来てくれたお客さんだ。こうした光景は個人的には好きなシーンである。なぜなら,花を介してコミュニケーションを深める。心の通い合いに、花が役に立っているような気がするからだ。

国は違っても花は人と人との心をつないでくれる。日々好日、日々感謝。 (K.M)

(527) モンゴル日記(242)

【 今年の春 ④ 】

 

 写真左は毎年 婦人デーが近づくと、合弁会社のショップのあるガーデンセンター横に表示する看板だ。IFFMはインターナショナル・フラワー・フェスティバル・イン・モンゴリアだという。このことは以前、オーナーのD社長に確かめたことがある。この表示板をガーデンセンターの幹線道路側に、デカデカと張り出すのだ。高さが10m近くはあるだろうから、これがなかなか目立つ。

 なぜインターナショナルかというと、ちょっと説明が必要だろう。つまり,前回述べた特設売り場には、毎年モンゴル以外からの出店者が参加するからだ。たしかにこれまで多い時は3,4社が出たこともある中国や、筆者のような日本からの出店者。またここ数年は、あの北朝鮮の出店が去年まで続いていた。今年は出店したかどうかは、分からないが。

 その北朝鮮の出店ブースは去年、だいぶ賑わっていたようだった。売り物は例の「金日成花(キム・ジョンイルばな)」である。赤い球根ベゴニアの一種で、名の知られた日本の園芸家が作出したとも言われる品種である。その花で去年はだいぶ稼いだのを筆者も目撃している。

 ところで写真右は、3月8日の婦人デー前日のうちのショップのようすである。常にこれくらいのお客さんが来てくれれば、うれしいのだが・・・。

ところで北朝鮮では,「金日成花(キム・イルソンばな)」というランもあるらしい。日々好日、日々感謝。 (M.K)