【 エグ川にて~30 】
あのタイメンをエグ川に解放し、全員で帰途についた。来る時とは違い時間はかかるが,こんどは川のなかを進んだ。上流にあるキャンプサイトに戻るのだ。
釣り上げたKt君やその師匠のBa先生はもちろんのこと、筆者を含む他の同伴者も何となく満足したような表情だった。充足感のようなものが漂っていた。途中でメンバーはエグ川の流れをバックに、代わる代わる記念の写真も撮った。
と、しばらく左岸側を歩いていくと、浅瀬の土の部分にこんな足跡を見つけた。犬ではなかろう、この辺りでは見たことがないもの。またキツネはこの地にいるのだろうか?・・・その時,Ba先生が言った。これはオオカミの足跡だ、と。それを聞いて、日本人たちはみな「オーッ」と思わず声をあげた。
それは3,4頭分らしかった。親子かも知れないとのこと。足跡の大きさが違うものがあるし、土への食い込みの深さが異なるらしい。オオカミに関しては、この国で何度か遠吠えを耳にしたことはある。ときには深夜のゲルで聞いたこともある。しかし、足跡ははじめて目にした。
最近はこの足跡のレプリカが商品になって出回っている。インターネット販売に登場もしている。たいていはアメリカ製品らしいが。でも最近,この国でもみやげ物の新顔としてオオカミの足跡のレプリカを見つけた。
魚類が去って、こんどは哺乳類の登場だろうか?! 日々好日、日々感謝。 (K.M)

