(7) 観賞用バナナ

観賞用バナナ
 先日、植物園でたまたま咲いていたバナナの花を見てきた。「千成(せんなり)バナナ」という品種である。その名の由来は実がたくさん付くからだという。
 我々が目にして美しいと感じる多くの花とは違い、バナナの花は写真のように独特のものである。上部の開いた部分と下部のまだ閉じている薄赤みを帯びた花びらのような部分は苞である。花はその開いた上部の苞の下に顔を出している、やや黄味を帯びた数十本の突起物である。奇妙きてれつと形容すべきか。しかし、好き嫌いではなく、こうした花も存在するのだという点で、花の多様性―植物の多様性―世界の多様性を教えてくれる。

  ところで、この千成バナナの説明板にはこう記されていた・・・主に観賞用としてジャワ・マレー半島で栽培され、味は良くなく家畜の飼料などとして用いられている、と。生食用か料理用かの違いはあれ、バナナはどんな種類でも食べられると思っていたが、こうした種類もあることを初めて知り、やはりバナナ自体も多様性に富んでいると思った。けれど、干し柿の例もあるのだから、干しバナナのようにしたら美味になるのではないか。また、黄緑色の小さなバナナを竹串にでも刺し連ねて、軒下に吊るす。そんな情景はなかなか様になるのではないか。思わず、ばなな事を考えてしまった。
日々好日、日々感謝。  (E.O)