(125) 安土城跡-その二

安土城跡-其の一1

安土城跡-其の一2

 写真上は安土山の頂上部に築かれた天主跡である。ここに威容を誇る高層建築があったとは、その知識や詳しい解説板でもなければ想像しにくい。

 当時の面影を留めるのは、周囲の石垣と礎石だけである。礎石は当時のまま1.2mおきに整然と並んでいる。現在 表れているこの地盤は、天主の地階部分にあたるのだという。この上に五層七階の壮麗な天主が建っていたわけだ。

 再建された天主も無ければ、こぎれいな解説板もない。だから ここに佇んでいると、かえって豊かな想像ができる。目を閉じると、大河ドラマのような情景が描ける。・・・信長が後ろ手を組みながら城下を見下ろし、何やら策を練っている・・・。

 ところで この天主、調べていくと 幾つもの建築上の大きな特徴を持っていることが分かってくる。ウィキペディアにも詳しく載っているので、興味のある方はそちらへ。

 さて 写真下の眺めは、石垣の上から琵琶湖方面を望んだものである。現在はこのように平野の向うに琵琶湖が見える。だが、この平野はその後の干拓によって陸地化されたものだ。だから、信長が眺めた天主からの景観は現在とかなり違っていたらしい。当時、城の周囲は琵琶湖の内湖(伊庭内湖・常楽湖)に囲まれ、南の方面だけが開けていたという。

 最期に記すが、この城の運命のことである。安土城の落城はあっけなかった。「本能寺の変」後まもなくして、この天主などを一夜のうちに焼失した。天主完成からわずか三年後の天正十年(1582年)のことである。その火事の原因については諸説あり、不明である。 

また訪ねてみたい所があるから 日々好日、日々感謝。 (E.O)