(131) 初冬の風景②

初冬の東蒲原1

初冬の東蒲原2

 写真の撮影場所は2枚とも、新潟県東部の阿賀町(旧津川町地内)の山間部である。時期は11月末だった。

 写真上は国道から数キロの地点で、低い山地の遅い紅葉である。今年の紅葉は色が冴えず、美しくないと思っていた。こうした感想は、友人たちも漏らしていた。しかし ここでは落葉樹の橙色が実に鮮やで、それが黒緑色の杉木立とコントラストをなしていた。雪景色に変わる前の束の間の風景である。

 それに対して、写真下はそこから数km奥に進んだ所である。道路脇には前日にでも降ったと思われる雪の残りがあった。その道路ぎわから奥の山を撮ったものである。もう雪化粧をしているこの山は、下越の名峰=御神楽岳(みかぐらだけ)である。

 この御神楽岳は標高こそ1400m足らずだが、新潟県と福島県の県境に位置し、ちょうど分水嶺になっている。また“下越の谷川岳”と呼ばれることもある。この写真では想像しにくいが、この山には切り立った大岩壁や登山道の所々に難所がある。また、確か登山口付近に遭難者の名前が刻まれた慰霊碑が建っている。こうした点もそう言われる所以なのだろう。

 過去に1回だけだが、この山に登ったことがある。今から40年ほど前だったろうか。尾根道とはいえ危険な箇所もあり、なかなか難儀な上りだったこと、また下りも膝がガクガクするほど長かったこと等は忘れていない。けれど 、頂上近くの小沼でちょっとした感動を覚えた。それはそこの水中に沈んでいたマシュマロのようなサンショウウオの真っ白い卵だった。

 写真の地はいずれも、今頃は純白の世界に様変わりしていることだろう。

山岳風景で気分を変えて 日々好日、日々感謝。 (E.O)