【氷上走行】
前号で書いたスキー場からの帰り道である。写真はBさんがトール川の凍った川面を走っている時に、筆者が助手席から撮ったものだ。クルマは日本製の4WD車だった。
Bさんは平気でクルマを進めるが、奥さんは氷に不安の声を上げたようだ。けれど、モンゴル語の会話だから よくは分からない。筆者もちょっとは心配したが、正直のところスリルも感じていた。前のクルマ2台が何事もないので大丈夫だろう。だが 窓外の氷をよーく見ると、割れ目とまではいかないが、小さな亀裂や筋が何本も認められる。「おおっ!チトやばいかなァ・・・。」
だが、この氷上走行は日本人を喜ばすアドベンチャーなどではなく、Bさんの筆者への配慮だったようだ。実は前日から、何年かぶりにぎっくり腰を起こしてしまっていたのだ。(モンゴルでは何でも起きる!)その結果、何かと行動が不自由になり、痛みも伴った。けれども、モンゴルのスキー場は見てみたい。それでBさんご夫妻に連れて来てもらったわけだ。ただ、スキー場までの川べりの道路が途中から未舗装になっており、凸凹がひどかった。腰痛の身にはこたえた。
その姿を彼は運転席で見ていたのだ。だから、帰りには舗装道路を通ろうと思ってくれたようだ。そのためには対岸に行かなければならない。それで凍った川の横断を試みた。幸い無事に渡ることができ、舗装された幹線道路に乗れたのだ。
親友Bさんは口に出さずとも、時々こんな風に心優しい行為をやってくれる。
良きモンゴルの友人がいてくれて 日々好日、日々感謝。 (E.O)
