【青の世界】
モンゴルからの帰路、能登半島にさしかかる20,30分前だったろうか。筆者たちを乗せた飛行機が、凪いだ日本海に入ってからである。写真のように、窓の外には吸い込まれるような二種類の青の世界が広がっていた。
空路の詳しいコースは知らない。けれど新潟発着だから、日本海でこうした風景に出会えたのではないだろうか。成田発着でも、条件に恵まれれば見られるのかも知れないが、これまで目にしたことがない。水平線は雲で隠れていたが、大空の青と大海原の青で構成された風景が、微妙に変化を見せながら、窓の外で展開した。読んでいた本を閉じ、その光景が終わるまで眺めていた。それは読書で疲れた目を休めることにもなった。
こうした飛行機から眺める大きな青の風景で、最も印象に残っているのは、ニュージーランドからの帰路だった。それはオークランド空港を離陸し、高度をどんどん上げながら目に入ってきた情景だった。南太平洋の真っ青な海と、それに負けないほどの雲一つない青空。若かったこともあるのか、その時の感動は忘れられない。
ところで ある色彩心理学の専門家が、本の中で人の色の好みについて論じていた。最も好まれる色彩は、①青②赤③緑④紫・・・なのだそうだ。その説からすると、筆者の好みと大違いはない。また、以前この欄で述べたデルフィニウムの品種改良で、西洋人が多様な青い花を求めた歴史などを知ると、この傾向は古今東西を問わないのかも知れない。
考えてみれば、“青春”はよくできた言葉だと思う。日々青日、日々感謝。 (E.O)
