(222) 闇夜の点滅

工事ランプ

 夜遅く、人を送った帰り道のことである。来た時とは別の近道を通った。信越線の踏切を越えた前方に、赤,緑,赤,緑・・・と光が点滅していた。たまに通る場所だが、こんな風景はこれまで見たことがない。それはところどころ途切れてはいたが、線状に伸びていた。それが闇の中でなかなかきれいなのだ。長さにして数百メートルくらいだったろうか。

 工事灯かな・・・あたりは田園地帯で、ところどころ設置された白い街灯以外は何もないはず。時刻はもう11時を過ぎていた。近づいて車を降り、その赤・緑の点滅を眺めていたら、何だか楽しくなってきた。

 結局この点滅する正体は、やはり道路沿いに置かれた工事用バリケードに取り付けられた工事灯だった。それが、規則正しく赤と緑に点滅する。興味を覚え、後日の昼間そこに寄って現物を見てみた。それで簡単な構造もメーカー名も分かったので、インターネットで検索してみた。それによると、この製品は最新のソーラータイプで、どうやらライトもLEDらしい。こうした分野でも、確実に技術革新が進んでいるようだ。

 眺めていた時間は、2,3分どころではなかったのだろう。「もう、戻りませんか?」助手席の配偶者が帰宅を促す声だった。

 写真は3枚撮ったのだが、出来上がったものはみなボケていた。機械のせいではなく、やはり腕だろう。それはともかく、ある意味ゆかいなこの点滅ライトは、何か別の用途でも使えるのではないだろうか。

この時代 大切なのは、点滅でもいいから自ら灯りを照らし続けることだろう。日々好日、日々感謝。 (E.O)