いずれもミヤコワスレの花である。派手な色はないけれど、品の良い彩りが伝わってくる。
先日、事務所のカウンターに小さい花瓶で飾られていた。あまりにも可憐だったので、テーブルに乗せ上から撮影した。
ミヤコワスレはその花色・花の大きさ・花組み・草丈といった点で、日本人に広く受け入れられているのだと思う。しかし、それに劣らぬくらい、この名前とそれにまつわるストーリーでも多くの人を惹きつけているのではなかろうか。
1221年、承久の変で鎌倉幕府に敗れた順徳上皇は、佐渡へ流された。その上皇が佐渡でのつらく退屈な日々の慰みに、白い菊を植えて都を忘れようとした。ここから「都忘れ」という名が付けられたという。(ここでその真偽の程を詮索するのは無粋というものだろう。)
ただ、ミヤコワスレは植物としてはどのような位置づけになるのだろうか?それも知りたかった。そこで今回はまず、幾つかの園芸本を調べてみた。しかし、それらの中でも説明が二,三通りあるようで、最後は園芸植物と野生植物の両方の事典をあたってみた。すると、ミヤマヨメナという野生植物の古くからの園芸品がミヤコワスレとされてきた、という事らしい。
それに関連して面白いことが分かった。研究者やマニアの方には常識なのかも知れないが、ミヤコワスレの属名がMiyamayomenaとなっているのである。これには驚いた。したがって、ミヤコワスレの正式な学名はMiyamayomena savatieri (Makino) Kitam.となっている。何かうれしいような、不思議なような気がした。
学名はともかく花があれば 日々好日、日々感謝。 (E.O)
