ホテルの部屋から見た雨のウランバートルである。路面が濡れ、所々に水溜りさえある。植物も青々として来たようだ。
モンゴル訪問は今回で5度目になるが、初めて降雨に会った。日本よりは降水量が少ないとは聞いていたが、その点を調べてみた。両国を比較すると、ウランバートルの年間降水量は東京の6分の1くらいなのだ。ただモンゴルでは夏に降水量が多く、年間降水量の70%がこの時季に降るのだそうだ。
とは言え、この降雨で滞在日程が一部変わった。しかし、おかげで(69)号で書いたようにテレルジに行けたのだから、かえって良かったかもしれない。良かったことは他にもあった。雨で戸外が湿ったおかげで、埃っぽくなくなったことだ。朝のウォーキングには、より好ましい環境となったのだ。
ついでに言えば、ウォーキングのコースも変わった。今回のコースには“Peace Bridge”あり,その下を流れるセルベ川あり,線路ありだった。ただし、その線路は一方は中国へ,もう一方はロシアまで延びている。退屈しない 変化に富む道筋だった。
このホテルは3度目となるが、部屋の窓からの風景が一昨年より大きく変貌していた。かつて、道路の向こう側奥には何も無かった。しかし、左手から中ほどまで新築か建築中の集合住宅が立ち並んできた。また、道路の向こう側右手には大きな広告看板が設置され、美女3人が微笑んでいた。それで毎朝起きると、彼女たちに“ウグローニー メンド”(おはよう)と声を掛けていた。ただし、3人とも西洋人モデルでなく、モンゴル女性であることにモンゴル人の矜持を見た思いだ。
雨が降っても 日々好日、日々感謝。 (E.O)