(62) カルミア“オスボレッド” 

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カルミア-02

 正式名称で言うと、カルミア・ラティフォリア“オスボレッド”。咲く前の蕾の色は素晴らしい赤である。残念ながら、写真(上)はその鮮やかな赤が表現されていない。写真(下)は開き始めてきたその花である。

 カルミア属の植物は北アメリカ東北部からキューバにかけて分布している。日本には大正4年(1915年)に輸入されたが、何故かあまり普及しなかったようだ。

 今から30年以上前だろう。このオスボレッドの原種であるカルミア・ラティフォリアの花を初めて見た。薄いピンクの金平糖みたいな突起がある蕾で、開くとまるで違った花形になり色が白っぽくなる。その時、世の中には愉快な花があるものだなァ、という印象を持った。

 ところがその後、このオスボレッドが出回ってきた。そして、さらに驚いた。この花の色彩と姿形の変貌に目を見張ってしまった。鮮紅色の金平糖形の蕾が、カップ状に花が開くとパッパッとピンクになっていき、しまいに開ききると白っぽく変わっていく。原種を見た時の何倍かビックリした。

 オスボレッドという名は「オスボの赤」(Ostbo Red)という意味である。オスボさんという園芸家が、カルミア・ラティフォリアの中から濃い赤花の個体を選抜し、それらを育種していった。そして、出来上がったのがオスボレッドである。そして、それは1種類ではなく何種類かあったが、たまたま日本に入ってきたのは、その中のNO.5のタイプだという。

 オスボレッドは我が家の藪のような裏庭にも1本ある。毎朝歯を磨きながら、今年もその花の変化を数週間も楽しませてもらった。

愉快な花なら なお日々好日、日々感謝。 (E.O)