懐かしいテストパターンである。ウランバートルで宿泊したホテルの部屋のテレビに映ったものだ。
モンゴルのテレビでは、この画像が時々出てくる。とくに日曜の朝などは、幾つかのチャンネルで朝9時頃まではこれが映し出され、放送休止となっている。また深夜番組が放送されているのか知りたかったが、残念ながら毎晩 現地時間で夜10時(日本時間23時)前後には寝てしまったから、その点は分からなかった。
ところで、日本のテレビ放送からテストパターンが消えてから、どのくらい経つのだろうか。今や一日中、大半のチャンネルで休みなくテレビ映像が垂れ流されている。 テレビ関係者は、深夜放送で浅薄なタレントが「節電,節電」と声高に唱えている図には、矛盾を感じないのだろうか。
全くの私見だが、反省を込めて言い切る!・・・日本のテレビ放送が始まって以来、とくに休止時間(テストパターン)が無くなってから、我々の思考力や判断力が休止しがちになってきたのではないだろうか。想像力や感性までが衰えてきたのではないだろうか。家族の団欒や食卓での豊かな時間を、テレビは否応なく奪ってきたのではなかろうか。
昭和28年2月はテレビの本放送が開始された月であり、実は筆者の生れた月でもある。その意味では“テレビっ子”なのだ。ところが、そのテレビとの付き合い方を根本的に考え直さねば、とモンゴルのテストパターンで気付かされた。なぜなら、今回の大震災が戦後のこれまでの「生き方」や価値観、生活の仕方に至るまで大転換を迫っているからである。
テレビが映らなくても 日々好日、日々感謝。 (E.O)
