(255) レモンイエローの存在感

オニユズ画像

 巨大な柑橘類、オニユズである。初めて目にした。

 仏手柑(ぶしゅかん)を初めて見た時も驚いたが、これにもびっくりした。飾ってあった場所は、ときどき行く飲み屋さんの玄関である。“先輩”のフクロウや招き猫を隅に追いやって、ドデーンと座っていた。ミカン科ミカン属の果実で、シシユズと呼ばれることもある。

 入口でこの果実を興味深く観察していたら、後日ご主人の好意で同じくらいのオニユズを頂いた。それが現在、事務所のカウンターに置かれている。

 何度も見ているうちに、いろいろ調べてみたくなった。まず身体測定である。直径20cm、重さは900gもあった。また、いくつかの関係データもあたった。その結果、①原産は中国であること、②奈良時代に渡来したこと、③ユズという名が付いているが、ブンタンの仲 間であること、等が分かった。

 頂いた時には所々に緑色も残っていたが、しだいに鮮やかなレモンイエローに変わった。ただ、ここ二,三日は茶色の部分がわずかに現れてきた。もう、終わり頃だろうか。

 飲み屋さんにあった果実も、いま事務所にある果実も、同じ木からもいだものだという。尋ねてもらったら、そのオニユズの樹齢は30~35年だという。やはり時間が掛かっているのだ。

 この実を自宅に持ち帰り、眺めながら一人酒をやっていると、哲学的な思いが浮かんでくる。花とは違う意味で、こうした造形物も人の領域ではなく、神の領域の産物ではないのか、と。

ところで、夕べ今年最後の忘年会を終えた。今年もよく飲んで 日々好日、日々感謝。 (E.O)