(260) 百両金とパソコン

鉢植えとパソコン-百両金

 正月を迎えるのに、縁起の良い植物を飾ろう!そこで、親しい栽培家から貸してもらった百両金(カラタチバナ)を、仕事机の一角に置いてみた。ふだん乱雑な場所が、いっときだが少し見違えるようになった。

 これは、以前からやってみたいことでもあった。パソコンのそばに和物の植物を置くと、どんな空間が生まれるのだろうか。これを確かめたかった。

 百両金は「上巻鳳凰(あげまきほうおう)」という品種である。黄緑色(萌黄色)の葉が、斜め上に向かって伸びている。その葉には白い縁取りが入っている、つまり覆輪である。葉柄や実を支える小枝(花柄)は美しい肌色。そして、直径1cmくらいの鮮やかな赤い実をつけている。優美でやわらかい姿である。その一鉢をパソコンのそばに置いてみた。

 すると、じわーっと空間が変質したような気が する。だいぶ雰囲気が違う。 すぐ目の前に鉢植え植物があるのだ。それもふつうの洋物観葉ではない。伝統園芸の粋、百両金である。眺めるというよりは、味わう感じになる。そして、対話をするようにもなる。

 現在、観葉植物の大半は洋物で、和物を飾ることはまれだ。というか、和物のインドアグリーンはほとんど聞かない。けれど、 百両金は最も室内向きの和物観葉かも知れない。栽培条件で言うならば、陽光がささない,風も当らない場所こそふさわしい。温度に気をつけてもらえば、置き場所としては室内の方が好ましいと思う。・・・何か新しい観賞の仕方にヒントを得たような気がした。

百両金とパソコンのシュールな関係?・・・日々好日、日々感謝。 (K.M)